焼き魚や煮魚など、食卓に上ることの多い魚。
スーパーで冷凍品を購入したり、すでに「解凍品」と明記された状態で売られていることもありますよね。
でも解凍した魚を使い切れなかったり、急に予定が変わってその日のうちに食べれないなんてこともあるのではないでしょうか。
今回は、一度解凍した魚を再冷凍することはできるのか、また味や安全面への影響についてご紹介します。
解凍品として売られていた魚は再冷凍できる
スーパーなどのお店で「解凍品」として売られていたものを購入後、冷蔵庫で保存していたものは再冷凍しても大丈夫です。
冷凍魚は流通の過程で保存性をよくするために、-20゚C~-80゚Cといった超低温で冷凍されています。
そのため、解凍直後であればあまり鮮度は落ちていないため、解凍後時間が経っていない状態であれば再冷凍しても大丈夫です。
再冷凍する場合は、魚から出たドリップをキッチンペーパーなどでしっかりふき取り、ラップなどでぴっちりと包んで空気にできるだけ触れないように包んでから冷凍しましょう。
自宅で冷凍・解凍したものは再冷凍しないようがよい
生の魚を自宅で冷凍し、その後解凍した場合は、そのまま再冷凍することはおすすめできません。
業務用の冷凍庫と違い、家庭用の冷凍庫は-5゚C~-10゚Cほど。冷凍に時間がかかるため、魚の身の繊維組織が壊れやすいのです。
そのため解凍した時点でかなり味も品質も低下しているため、その後さらに再冷凍の再冷凍すると味だけでなく、食感も悪くなります。
もしどうしても再冷凍したい場合は、そのままではなく、焼く・煮るなどの調理をし味付けを行ったうえで再冷凍するようにしましょう。
常温に長く置いた魚は食中毒とアレルギーに要注意!
冷凍魚を解凍する際は、必ず冷蔵庫内かまたは電子レンジの解凍を使用し、室温で解凍することは避けましょう。
食中毒の原因となる菌は18~24℃の室温でとても早く増殖してしまうため、解凍した魚で食中毒を起こす危険があります。
さらに室温解凍ではドリップも多く出てしまうため、お魚自体の腐敗も進んでしまいます。
また、マグロ、カツオ、サバ等の赤身魚を常温で放置すると、ヒスタミン産生菌と呼ばれる細菌が増殖する場合があり、赤身魚に多く含まれるアミノ酸であるヒスチジンからヒスタミンというアレルギー物質が生成されます。
これによりヒスタミンが増えた状態の魚を食べることで、じんましんや発熱などのアレルギー症状が起きてしまうことがあるんです。
一度作られてしまったヒスタミンは加熱調理しても壊れることがないため、注意が必要です。
まとめ
冷凍した魚を再冷凍する場合の注意点は以下のものでした。
- お店で解凍品として売られていたものを冷蔵庫で保存していた魚は再冷凍OK
- 生魚を自宅で冷凍した後に解凍したものは再冷凍しないようがよい
- 室温で解凍した魚は再冷凍および食用も避ける方が良い
お魚を美味しく安全に食べるために、冷凍と再冷凍を適切にしていきましょうね(^^)