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小さいつ(っ)の呼び方は?子どもへの教え方とローマ字入力も解説

小さいつ(っ)の呼び方は?子どもへの教え方とローマ字入力も解説

「がっこう」「きっと」「やっぱり」など、単語でも会話でも頻繁に使われる、小さい「つ(っ)」という発音や表記。

いつも自然に使っていたけど、この小さい「つ(っ)」って何ていうの?呼び方はあるのかな?と、疑問に思ったことはありませんか?

大人でも曖昧な小さい「つ(っ)」は、子どもには理解が難しいもの。「っ」の使い方を子どもにわかりやすく伝える教える方はあるのでしょうか。

また私は、話すときはいいけど、文章としてパソコンやスマホからキーボード入力をするとき、ローマ字でなんて打てばいいのかわからず困った経験があります。

今回は、小さい「つ(っ)」の呼び方と、子どもへの「っ」のわかりやすい教え方についてご紹介します。またローマ字表記方法とキーボード入力する方法についても解説します。

小さいつ(っ)の呼び方は「促音(そくおん)

「っ」という表記および発音の呼び方は「促音(そくおん)」、または「つまる音ともいいます。

この「っ」単独では発音しませんが、「っ」一文字で一拍分の長さを持ちます。日本語ではカ行・サ行・タ行・パ行の文字の前でのみ「っ」が使われるのが特徴

促音はもともとあった言い方が変化したものであり、平安時代から始まりました。

変化例

  • 「やはり」→「やっぱり」
  • 「持ちて」→「持って」

平安時代にはまだ促音の「っ」の音をあらわす表記方法がなく、「レ」のような符号や、「む」「う」と表記したり、無表記の場合もありました。

15~16世紀ごろには促音を大きい「つ」で表記していたようです。

近代になり、1946年に内閣より公示された「現代仮名遣い」で、促音は小さい「っ」で書くことが定められました。

小さいつ(っ)を子どもが理解しやすい教え方

小さいつ(っ)を子どもが理解しやすい教え方

促音(っ)の使い方は、小学校でもサラッと流す程度で、時間をかけて教えてくれるわけではありません。そのため、子どもにより理解度に差が生まれてしまい、小さい「っ」がうまく使えない子どもが多いのです。

そもそも促音(っ)の発音のは日本語以外ではほとんど見られず、日本語を学ぶ外国人はすごく苦労するんだとか。だから、日本語歴がまだ浅い子どもが小さい「っ」を理解しにくいのも当然といえば当然なんです

とはいえいつかは理解してもらいたいので、ここでは私の経験上、子どもが理解しやすかったと感じた教え方をご紹介します。

手拍子をする

小さい「っ」を子どもに教える方法として「」と合わせる方法はいろいろあるようです。

そのなかで、うちでは「言葉に合わせて手拍子をする」という方法が一番よく理解してくれました。手拍子なら、」に加えて「動作」が伴うので、より感覚的にわかりやすいようです。

手拍子のしかたは、下の図のようなイメージです。

小さいつ(っ)を教える方法、手拍子

例えば「コップ」という言葉に合わせて手拍子をする場合、「コ」で手をパンと叩き、「ッ」のところで手がフワっと離れ、「プ」でまた手をパンと叩く、というリズムになると思います。

このリズムで手拍子しながら言葉を発音し、「手がフワっと離れたところが『小さい”っ”』が入って声を出さないところだよ」と教えました。

するとうちの子はコツをつかんでくれたようで、小さい「っ」が入る他の単語にも合わせて手拍子をしては確認していました。

ただし、この方法は3~4文字の単語に向いています。

最初は短い単語で小さい「っ」の感覚をつかんで、少しずつレベルアップしていくのがよいと思います。

動画を利用して視覚と音で感覚をつかむ

小さい「っ」の使い方を言葉だけで説明しても、小学生には理解するのが難しいものです。

でも視覚」と「」から同時に感じることで、感覚がつかみやすくなります。

Youtubeで無料で見ることができる動画でも、感覚的に理解する助けになるものがいろいろありますので、そういうものをぜひ活用してみることをおすすめします!

ここにうちで大活躍してくれた動画を貼っておきます。よろしければ参考にしてください。

教材を利用する

親が教えたり、無料動画などを活用してもいまいち効果が見られない場合、プロが考えた教材を利用するのが近道だったりします。

子ども向けの教材はいろいろありますが、うちの子どもの言葉教育にすごく良かったと感じるのが「スマイルゼミ」です。CMでも見かけるので知ってはいましたが、実際に子どもに使わせていた友人が絶賛していたので、我が家でも利用するようになりました。

タブレットにより視覚と音声を使う教材なので、子どもにとってはとても楽しいようで、親が何も言わなくても飽きずにずっとやっていました。

ドリルのような一方通行の教材と違い、それぞれの子どもの学習スピードに合わせてくれるのがすごくいいんです。

その子の遅れている部分を克服するための学習方法を提案してくれるので、理解できていない部分を残したままで学校の授業についていけなくなるということがなくなりました。

スマイルゼミは人気があるので就学前から始める子も多いのですが、小学校に上がってからも小さい「っ」の使い方が怪しいという子どもでも充分間に合います。

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小さいつ(っ)のローマ字表記は?

促音「っ」のローマ字表記は、その単語により変化し、「っ」の後に続く文字の子音を重ねて表記します。(ヘボン式の場合)

例えば、「服部(はっとり)」と表記したい場合、「っ」の後に「タ行」である「と」が続きますので、子音である「T」を重ねるのです。

表記例

  • 服部(はっとり)→「HATTORI」と表記
  • 吉川(きっかわ)→「KIKKAWA」と表記

ただし、チ(CHI)、チャ(CHA)、チュ(CHU)、チョ(CHO)音の前には「T」を表記します。

表記例

  • 発地(ほっち)→「HOTCHI」と表記
  • 八丁(はっちょう)→「HATCHO」と表記

小さい「つ(っ)」のキーボード入力方法は?

促音「っ」をキーボード入力する方法は2種類あります。

1.子音を重ねて入力する

ローマ字における表現方法と同じように、「っ」の後に続く子音を2つ重ねることで入力することができます。

  • はっとり→「HATTORI」と入力
    ※「っ」の後に続く子音「と」はタ行なので、子音の「T」を2つ重ねる
  • けっか→KEKKA
    ※「っ」の後に続く子音「か」はカ行なので、子音の「K」を2つ重ねる
  • やっぱり→YAPPARI
    ※「っ」の後に続く子音「ぱ」はパ行なので、子音の「P」を2つ重ねる

2.「LTU」または「XTU」と入力する

前後に続く文字とは関係なく「っ」を単独で出したい場合は、ローマ字で「つ」を表す「TU」またはヘボン式の「TSU」の前に、「L」または「X」を打つことで入力できます。

  • っ→「LTU」「XTU」「LTSU」「XTSU」のいずれかを入力
  • はっとり→「HALTUTORI」「HAXTUTORI」「HALTSUTORI」「HAXTSUTORI」のいずれかを入力
  • けっか→「KELTUKA」「KELXTUKA」「KELTSUKA」「KEXTSUKA」のいずれかを入力
  • やっぱり→「YALTUPARI」「YAXTUPARI」「YALTSUPARI」「YAXTSUPARI」のいずれかを入力

まとめ

大人でも曖昧な小さい「つ(っ)」の呼び方は促音(そくおん)であること、そして子どもが「っ」の読み書きを理解しやすい教え方は「視覚」と「音」を利用することをご紹介しました。

またローマ字でキーボード入力する方法についてもおさらいしました。

大人は感覚的にわかっているのであまり気にしない促音(っ)ですが、子どもには難しいこともあります。その子が理解しやすい教え方をいろいろ試して、少しずつ理解を深めていきましょうね。