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酸っぱすぎる梅干しの原因は?食べやすくする対処法を紹介!

酸っぱすぎる梅干しを食べやすくする対処法

健康によい梅干し。

一日一個食べるといいなんて聞きますよね。

最近でははちみつ梅干しなど食べやすいものもありますが、昔ながらの作り方で作った梅干しは酸っぱすぎて食べられない!なんていうこと、ありますよね。

今回は、酸っぱすぎる梅干しの原因と、食べやすくする対処法をご紹介します。

酸っぱすぎる梅干しの原因は?

梅干しはなぜ酸っぱいのでしょうか?

その原因は梅にもともと含まれている成分でした。

梅に含まれるクエン酸が酸っぱいから

梅干しが酸っぱい原因は、梅にもともと含まれている「クエン酸」「リンゴ酸」という酸っぱい味のする成分が、梅干しにすることで水分が抜けて酸っぱさがより凝縮されるからなんです。

クエン酸やリンゴ酸は有機酸と呼ばれる物質。有機酸は酸性の有機化合物の総称です。

有機酸には他にもいろいろな種類があるのですが、その中でもクエン酸とリンゴ酸は特に酸っぱいんです!

梅の実にはクエン酸がとても多く含まれていて、梅干しに加工する過程で天日干しにし、さらに塩漬けにするため、水分が抜けてクエン酸の酸味がより強く感じられるようになります。

塩分濃度が低い梅干しは特に酸っぱい?

そもそも梅干しが酸っぱいのは、クエン酸とリンゴ酸の酸味が原因ということがわかりました。

しかしそれにしても、普通の梅干しに比べてやたらと酸っぱい気がする!ということもありますよね(;'∀')

その原因の一つとして、塩分濃度も関連しているようです。

昔ながらの梅干しの塩分濃度は18%くらいなのですが、10%以下の低塩分で漬けた梅干しはかなり酸っぱいと感じることが多いのです。

酸味は塩味で相殺されるため、塩分濃度が高い梅干しの場合、梅本来の酸味は塩味で抑えられています。

しかし低塩分の梅干しの場合は塩分が少ないため、昔ながらの梅干しに比べて酸味をより強く感じるのです。

塩分を減らすと酸味が強くなるとは、なんとも悩ましいところですね。

酸っぱすぎる梅干しを食べやすくする対処法

ここからは、酸っぱすぎる梅干しを食べやすくするための対処法をご紹介します。

今すぐ食べたいときは黒酢

酸っぱすぎて食べれない梅干しだけど、今すぐ食べたい!というときに試してほしい対処法、それは、

梅干しに黒酢をかけて食べる

ということです。

 

黒酢がベストですが、なければ普通の米酢でも効果あります。

すっぱい梅干しに、さらにすっぱい黒酢や米酢をつけちゃうの?と思われるかもしれませんが、これが効果ありなんです

黒酢に含まれる甘味成分により、梅干しの酸味が穏やかになります

また、「梅干し」と「酢」という、種類の異なった酸を合わせることで、味が複雑になり、キーンと刺すような酸味が和らぎ食べやすくなるんですよ!!

塩抜きをする時間がないけどすぐ食べたい!というときはお試しください。

時間があるときは塩抜きする

酸っぱすぎる梅干しは、塩抜きをすることで酸っぱさが和らぎ食べやすくなります。

この方法は時間がかかるりますが、塩分の取り過ぎを防ぐというメリットもあります。

その一方、梅干しの塩分濃度が低くなるため保存性が低くなりますので、塩抜きしてから一週間程度を目安に食べ切るようにしてください。

梅干しの塩抜き方法

梅干し500gに対し水3リットルと塩小さじ1を用意します。容器に梅干し・水・塩を入れて、よくかき混ぜます。水は40℃以内のぬるま湯を使うと塩が抜けやすくなります。

  1. 水に梅干しをつけたまましばらく放置。途中、塩が沈殿しないように時々かき混ぜます。
  2. 約12時間ほどたったらいったん塩水を捨てます。
  3. 再度1~2の塩水に漬け置く作業を行い、12時間置いたら塩抜き完了です。

ザラメ糖を使ってまろやかな甘い梅干しに

酸っぱすぎる梅干しを食べやすくする対処法・ザラメ糖

保存容器に、ザラメ糖と梅干を交互に(サンドイッチ状に)重ねていれます。

この上にホワイトリカーを霧吹きで軽く吹き付け2~3日置きます。

2~3日置いたら一度全体をよく絡め、さらに2~3日置いておくと、酸味がまろやかになり美味しくなります。

ザラメ糖の量はお好きな甘さで調整して下さいね。

はちみつ梅もおすすめ

塩抜きした梅干しをはちみつ梅にアレンジすると、子どもでも食べやすいふっくら甘くおいしい味になりますよ♪

  1. 砂糖200g・みりん200cc・はちみつ200cc・酢200cc・水350ccをよく混ぜ合わせ調味液を作ります。
  2. 塩抜きをした梅干しを調味液に1週間漬け込みます。砂糖が沈殿しないように、1日に1回容器を動かして、梅干し全体に調味液が均一にいきわたるようにしましょう。

 梅醤(うめびしお) にしてみる

酸っぱすぎる梅干しは、健康に良い「梅醤(うめびしお)」にしてみるのもいいかもしれません。

 

梅醤(うめびしお)とは、梅肉と醤油を練り合わせて作る、古くから伝わる食べ物です。

昔ながらの民間療法では、梅醤(うめびしお)が疲労回復や風邪予防などに効果があるいわれています。

番茶に溶かして飲んだり、そのままご飯のお供として食べたり、調味料として酢の物や和え物などに利用できますよ。

梅醤(うめびしお)レシピ
Cpicon 梅醤(うめびしお) by ミセスふじこ

 

梅干しを調味料として料理に使う

梅干しの塩分と酸味を利用して、調味料として使うのもいいですね。

メイン料理や主食にも充分活用できます。


Cpicon 梅ぼしと小ネギのサッパリご飯★ by めぐみん⭐️


Cpicon 厚揚げの豚ばら肉巻き~梅肉おかか酢醤油~ by ほっこり~の

そのほかにも、

  • お米にたたいた梅とシーチキンを混ぜて炊く炊き込みごはん
  • きゅうり、もやし、白菜、水菜、しいたけ、おくらなどの野菜を軽くゆがいて絞り、たたいた梅で和える
  • いわしなど魚の煮物を作るときに入れるとくさみ消しに

などなど、工夫次第でいろいろな料理の味付けに使えます。

料理がさっぱりとした味付けになり食が進みますよ♪

 

まとめ

酸っぱすぎて食べられない梅干しを工夫して食べやすくする対処法をお伝えしました。

体に良い梅干しを上手に食生活に取り入れて、健康に役立てたいですね!