お土産でいただくことも多く、お取り寄せでも人気の明太子。手巻き寿司やお茶漬けの具材として買うこともあると思います。
箱のまま冷凍されている状態の場合が多いですが、一箱全て解凍するとすぐには食べ切れませんよね。
そんなとき、食べ切れなかった明太子は再冷凍できるのでしょうか?
また、明太子の端っこが黒や緑に変色していたり、髪の毛みたいな黒いスジがついていることがありますが、これは何なのでしょうか。劣化?食べても大丈夫?
この記事では、
- 解凍した明太子を再冷凍してできるのか?
- 明太子を再冷凍して保存する方法は?
- 明太子の端っこの黒や緑の変色や、髪の毛のような黒いスジの正体は?
これらの内容についてご紹介します。
解凍した明太子を再冷凍できる?
結論から言うと、いちど完全に解凍した明太子を再冷凍するのは不可能ではありませんが、おすすめできません。
家庭用の冷凍庫は業務用と違い急速冷凍ができず、冷凍に時間がかかります。そのため、素材の細胞が壊れやすくなるため、品質も味も低下してしまうのです。
また、解凍してから時間が経っている場合は、雑菌の繁殖も考えられます。
急速冷凍の機能がない冷凍庫の場合、完全に解凍してしまった明太子を再冷凍するのは避けましょう。
明太子を再冷凍する時は「半解凍」に!
冷凍状態の明太子を一度に食べ切れないことがわかっているときは、適切な方法で再冷凍をして保存しましょう。
冷凍されたままの明太子を冷蔵庫にしばらく置き、かろうじて一腹ずつに分けることができる程度の半解凍の状態にします。
↑このような状態です。明太子がまだシャリシャリしているのがわかりますでしょうか。
バラ子の場合は、手で折れるか、または包丁で切り分けることが可能なくらいの固さになればOKです。
私の経験上、そもそも明太子は完全に冷凍されている状態でもカッチカチにはなりません。ほんの少し冷蔵庫に置いておくだけで、すぐに分けられる状態になりますよ。
そして、半解凍状態にした明太子を、一腹ずつラップに包みます。
私はコストコで購入した「プレスンシール」という食品用のラップを使って小分けにしています。簡単に密閉状態にできるので、小分け作業がめっちゃ楽です。
魚の切り身などの小分け冷凍にも便利ですよ。
一腹ずつラップに包んだ明太子を、さらにジップロックなどの密封できる保存袋に入れて、できるだけ空気を抜いて再冷凍しましょう
この作業はなるべく早く行い、常温にさらす時間を短くするのがコツです。
半解凍からの再冷凍方法は、博多の明太子屋さんでも推奨しています。
長期保存の際は、冷蔵庫で数時間かけてゆっくり「半解凍」し、少量ずつラップに包んで、タッパーやチャック付き密閉容器に入れ、冷凍保存してください。
※「辛子明太子 博多徳永」さん公式サイトより引用
いちど完全に溶けてしまった明太子の再冷凍はおすすめできませんが、半解凍であれば雑菌の繁殖や品質の低下も最低限に抑えられるので、再冷凍して保存できますよ。
明太子を解凍した後の賞味期限は?
明太子は、原料であるスケトウダラの卵を塩漬けにし、さらに唐辛子が入った調味液に付け込まれて加工されているため、通常の生鮮品より保存がきくようには作られています。
そのため、明太子を完全に解凍した場合でも、冷蔵庫保存で1週間から10日間程度は保存ができます。
ただし加熱加工していない生鮮品であることに変わりはありませんので、必ずパッケージに記載されている賞味期限内に食べきるようにしましょう。
万が一冷蔵庫に入れ忘れて常温で保存してしまった場合、品質の劣化がかなり早くなります。変色していたり、変わった臭いがしたり糸を引いている場合は絶対に食べないようにしましょう。
黒や緑の変色、髪の毛のようなものは劣化?
ときどき、明太子の端っこが黒や緑色に変色しているものがありますよね、
これはスケトウダラの胆汁が付着したものです。
また、黒い髪の毛のようなスジが付いている場合がありますが、これは「腹膜」と呼ばれるタラの内蔵の一部です。
これらの「黒・緑の変色」「黒い髪の毛のようなもの」は、どちらもスケトウダラの体の一部であり品質劣化とは関係がないので、安心して食べることができます(^^)/
まとめ
いちど解凍した明太子の再冷凍方法と賞味期限についてご紹介しました。
子どもも大人も大好きで、いろんな料理に使える便利な明太子。
適切な保存をして美味しく食べましょうね!