初めて作ったお菓子は?と聞かれたら、バレンタインのチョコレートという方も多いのではないのでしょうか。女の子にとっては大事なイベントですよね。
しかし、チョコレートを溶かして固めるだけのシンプルなはずなのに、作っている途中でチョコレートが固まってしまい、戻し方がわからず初めからやり直した方もいるのでは?
今回は、失敗を恐れない!チョコレートが固まる原因と元に戻す方法をお伝えします。
溶かしたチョコレートに牛乳を入れると固まるのはなぜ?
湯せんで溶かしたチョコレートをなめらかにしようとして牛乳を入れたら固まってしまった!それはいったいどんな理由なのでしょうか?
原因1:冷えた牛乳を混ぜた
溶かしたチョコレートに牛乳を入れて固まってしまう原因の一つは、冷えた牛乳を混ぜたということが考えられます。
チョコレートを溶かす時に湯煎にかける場合、50℃くらいの温度を保ってゆっくり混ぜていくものです。しかし冷蔵庫から出してすぐの牛乳は冷たいため、急激にチョコレートの温度が下がり一気に固まってしまいます。
【対策】使用する際は牛乳が適温まで下がってから混ぜましょう。
原因2 :脂肪分が少ない
もう一つの固まる原因として、脂肪分の少ない牛乳を使用してしまったということも考えられます。
「牛乳」は脂肪分3%以上ありますが、「低脂肪牛乳」は脂肪分が0.5~1.5%、さらに脱脂粉乳を加えたものからできています。低脂肪分を使うと脂肪分が足りないので固まってしまうことがあります。
チョコレートに牛乳を混ぜる場合は、脂肪分が多いものを使うか、使用しない方がいいでしょう。
【対策】
チョコレートに混ぜる牛乳は脂肪分に注意!成分表示を確認し低脂肪牛乳は使わないようにしましょう
牛乳で固まったチョコレートを元に戻す方法
湯せんで溶かした後に牛乳を入れて固まってしまったチョコレートを元に戻す方法をご紹介します。
方法1:新しいチョコレートを使う
一度分離してしまうと焦ってしまいますが、そんな時は分離したチョコレートと、新しいチョコレートをそれぞれ別々の容器で50℃を保ちながら湯煎します。
新しく溶かしたチョコに分離したチョコレートを少しずつ混ぜていき、全体的に馴染んだら冷蔵庫で冷やしましょう。
方法2:熱い牛乳を少し加える
チョコレートは全部溶かしてしまったから新しいチョコレートと混ぜるのは無理、ということもありますよね。
そんなときは、熱めの牛乳を少し加えて、湯煎しながらもう一度混ぜてください。大さじ1程度から様子を見てください。
くれぐれも、冷たい牛乳を入れないように注意してくださいね。
チョコレートが固まるのを防ぐ方法
手作りチョコレートの場合、通常はチョコレートを溶かしてから牛乳を加えることが多いですが、その方法だと固まってしまうこともあります。
あらかじめ刻んだチョコレートと牛乳を合わせ、一緒に湯煎することで、固まるのを防いでくれますよ。
生クリームを入れてチョコレートが固まることも
湯煎しているチョコレートに生クリームを入れたら固まった、ということありませんか?
その原因はやはり温度です!混ぜる前に冷えた生クリームを入れるとチョコが固まることがあります。
チョコレートに入れる場合、生クリームを人肌くらいの温度にしてから混ぜるようにしましょう。
~生クリームの豆知識~
生クリームには動物性、植物性、コンパウドクリームなど種類は豊富です。
動物性生クリーム→生乳や牛乳を原料とし、添加物は入らず乳脂肪のみで作られている。牛乳に入っている乳脂肪を凝縮し、乳脂肪分18%以上のものを生クリームと言います。
植物性生クリーム→植物油脂に含まれるコーン油や大豆油からできており、これに乳化剤や安定剤が入っているので「クリーム」と表記できず「ホイップクリーム」や「フレッシュ」と書かれているのが植物性クリームです。
コンパウンドクリーム→コンパウンドとは混ぜるという意味で、乳脂肪と植物性脂肪を混ぜて作られたものを言います。ホイップする時やお菓子を作る時のデコレーションなどに適してしています。
【補足】
★チョコレートムースを作るなら脂肪分の多いものがいいでしょう。
★生チョコを作るなら脂肪分40%以上の動物性生クリームがオススメです。くれぐれも温度と水分には注意しましょう。
チョコレートが固まる牛乳以外の原因
牛乳を入れていないのに、溶かしたチョコレートが固まってしまった場合は、以下のような原因が考えられます。
原因1:水分が入ってしまった
チョコレートを溶かし始める前にボウルを洗い、水分がついていたまま拭き取らず湯煎を始めたり、湯煎している最中に湯煎の水が跳ねて入ってしまったなど、水分が入ってしまうのもチョコレートが固まる原因になります。
少しだけだから大丈夫とそのまま混ぜてしまうと、固まる原因になるので十分注意しましょう。
【対策】
- 水分がボウルについているならしっかりと拭いてから使う。
- 湯煎の水が飛び跳ねないようにするには、ボウルを小さめの鍋に重ねて湯煎すると水が飛び跳ねずらくなるで、固まる心配もなくなります
原因2:温度が高い
チョコレートは温度設定を間違えても固まってしまいますので、50℃の適温で湯煎しましょう。
原因2:3.空気が入りすぎた
混ぜる時に勢いよく混ぜてしまうとチョコレートの中に空気が入りすぎて固まることがあります。卵を混ぜる時と同じようにすると空気が入りすぎるので、湯煎する時は焦らずゆっくり混ぜましょう。
なぜチョコレートは湯煎で溶かすの?
そもそもなぜ、チョコレートは湯煎をしなければならないんでしょうか?面倒くさいからレンジでチンすればいいのに~って思わず考えてしまいますよね。
しかし、レンジで溶かすと高温になりすぎて分離してしまうことがあるのでお勧めできません。湯煎だと風味となめらかさが残るので、ゆっくり溶かしていくことをお勧めします。
【正しい湯煎の方法】
- 鍋に水を入れ火にかける
- 鍋の底から泡が出たら60℃くらいになっているので、火を止め少し冷まします。
- 指を入れて少し熱いくらい(50℃くらい)までになったら湯煎を始めましょう。
まとめ
バレんタイデーなどで作ることも多いチョコレート。楽しく作ったお菓子に込められた気持ちは、きっとお相手にも届くでしょう。この努力が素敵な思い出になりますように。