食生活・グルメ

ちまきとおこわの違いとは?

端午の節句の行事食として、柏餅と同様に日本で親しまれている「ちまき」。

「ちまき」はもち米で作られますが、同じようにもち米から作られる食べ物に「おこわ」がありますよね。

この「ちまき」と「おこわ」の違いは何なのか、よくわからないことが多いのではないでしょうか。

今回はよく似た食べ物である「ちまき」と「おこわ」の違いについて、また日本と中国のおこわの違いについてもご紹介いたします。

ちまきとおこわの違いとは?

ちまきとおこわの大きな違いは、「包むか包まないか」「蒸すか炊くか」ということになります。

ちまきとは

ちまきは、もち米・うるち米・米粉などで作った餅、あるいはもち米を、笹の葉や竹の皮に包んで蒸し上げた料理を指します。

もともと「チガヤ」と呼ばれる葉で包んだため、「チ」ガヤで「巻く」食べ物というのが「ちまき」の名前の由来と言われています。

つまり、極端に言うと「包んで」蒸した料理というのが重要ポイント。使う米がもち米・うるち米どちらであっても「ちまき」を名乗っていいんです。

おこわとは

おこわは、もち米を炊いた料理全般を指します。

もともと、うるち米よりも固いもち米のご飯を意味する「強飯(こわめし)」に"お"をつけて丁寧に表現したことが「おこわ」名前の由来です。

つまり、「もち米のご飯である」とういことが重要ポイント。何かに包む包まないは関係なく、もち米を炊いたものは全て「おこわ」と名乗っていいんです。

そのため、もち米を使っている赤飯もおこわの一種です。

つまりひとことで表現すると・・・

「ちまき」と「おこわ」の違いをひとことで表現すると、

葉っぱや皮に包んで蒸した米や餅が「ちまき」、炊いたもち米が「おこわ」

ということになりますね(#^^#)

日本のちまきと中国のちまきは違う?

もともと中国から伝わったとされる「ちまき」。

しかし現在において、日本と中国では「ちまき」はほとんど別の食べ物と言っていいかもしれません。

中国でも端午の節句にあたる旧暦の5月5日にちまきを食べる習慣はあります。しかし中国で食べられているちまきは、さまざまな具材と共に調理した炊き込みご飯のような料理です。

それに対し、日本で「ちまき」というと甘い餅菓子を指すことがほとんど。

中国で食べられているような具材の入った炊き込みご飯は、「中華ちまき」と呼ぶことが多いようです。

日本における和菓子としてのちまきは、関東よりも北の地域では甘いお餅にきな粉や砂糖をつけて食べたり、関西ではほっそりした形に包んだお餅にあんこが入っているなど、地方により特色があります。

まとめ

「ちまき」と「おこわ」の違いや、日本と中国のちまきの違いについてご紹介しました。

「包むか包まないか」「蒸すか炊くか」という調理法による違いだったんですね。

端午の節句には、地域によって微妙に違うちまきをいろいろ試してみるのも楽しいかもしれませんね!