テレビやラジオなどで野球の実況中継を聞いている時に登場する「バッテリー」という言葉。
ピッチャーとキャッチャーのセットでの呼び名ですが、なぜこう呼ばれるようになったのか不思議に思ったことはありませんか?
Contents
バッテリーの由来は「大砲」だった
バッテリー(battery)の語源は、ラテン語の「battuere」。打つという意味の単語です。
英語ではその「打つ」という意味から「発する」という意味に変化し、大砲を発する砲台を「バッテリー」と呼ぶようになったんだそう。
その後1980年代のアメリカで、公式野球ルールブックなどを執筆したスポーツライターであるヘンリー・チャドウィック氏が、野球チームの投手力を火力に例えて「バッテリー」と呼びました。
当時のアメリカは南北戦争時代の真っただ中。戦時中のアメリカ人にとっては、兵器である大砲の火力へのたとえはわかりやすかったのかもしれません。
これをきっかけに、ピッチャーのことをバッテリーと呼ぶようになりました。
それが後に、野球ではピッチャーとキャッチャーをワンセットでバッテリーと呼ぶように変化したのです。
バッテリーの日がある?
なんと、「バッテリーの日」があるのを知っていますか?
1985年、電池工業会により12月12日がバッテリーの日と制定されました。
その理由は、「野球のバッテリーであるピッチャーとキャッチャーのポジション番号がそれぞれ1と2である」ということです。