おみやげでよく見かける「鯖寿司」と「バッテラ」。
どちらもサバのお寿司なのはわかりますが、何が違うのでしょうか?
また、バッテラという名前の由来は何なのでしょうか。
今回は、鯖寿司とバッテラの違いと、バッテラの名前の由来について調べてみました。
鯖寿司とバッテラの違いとは
どちらも鯖をネタにした押し寿司ですが、その内容や作り方は異なります。
鯖寿司とは
鯖をネタにした「にぎり寿司」あるいは「押し寿司」のことを一般名詞での総称として「鯖寿司」と呼びます。
押し寿司には「棒寿司」と「箱寿司」があります。
料理名としての「鯖寿司」といえば、にぎり寿司ではなく「鯖の棒寿司」のことを指すことが多いようです。
棒寿司は、すのこや布巾で形を整えて作ります。
バッテラとは
鯖をネタに、白板昆布をのせて箱寿司にしたものをバッテラと呼びます。
箱寿司は、専用の木枠にネタと酢飯を入れ、形抜きして作ります。
バッテラはかつてコノシロをネタに使っていたそうですが、徐々に安く手に入りやすい鯖に変わったといわれています。
大阪では白板昆布のことをバッテラ昆布と呼ぶ場合があり、大阪では地元の郷土食となっています。
鯖寿司とバッテラの違いを比較表でわかりやすく
鯖寿司とバッテラの違い、なんだかややこしいですが、簡単に区別すると以下の比較表のような感じになります。
鯖寿司 | バッテラ | |
調理法 | すのこや布巾で形を整えて作る「棒寿司」 | 専用の木枠に材料を入れて型抜きする「箱寿司」 |
切り口の断面 | 丸みを帯びた楕円形のような形 | 角ばった長方形 |
鯖の形状 | 鯖の切り身をそのまま使用 | 薄く削ぎ切りした切り身を使用 |
値段 | 高め(5000円ほどする高級品もあり) | 安め(数百円程度の庶民の味) |
「バッテラ」の名前の由来とは
バッテラの由来は、ポルトガル語で「小舟」を意味する「bateira(バッテイラ)」から来ています。
明治26年(1893年)頃、コノシロの半身を乗せた寿司の形状が小舟ににていたことから、大阪の寿司屋により「バッテラ」と名付けられたたんだそうです。
のちにコノシロに変わり鯖が使われるようになり、徐々に鯖の押寿司のことをバッテラと呼ぶようになりました。
まとめ
鯖寿司とバッテラの違い、そしてバッテラの名前の由来についてお伝えしました。
同じように思っていましたが違うものだったんですね。
バッテラの名前の由来がポルトガル語というのも驚きでした。
とても美味しい鯖寿司とバッテラ、これからはそれぞれの違いを楽しみたいですね(^^)