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アンモニア臭を例えるとどんなにおい?汗と体臭がくさい原因と改善方法

アンモニア臭を例えるとどんなにおい?汗からにおう原因は?

汗ばむことの多い季節になってくると、気になるのがいろいろな「におい」ですよね!

特に、狭い室内や電車の中など、他人と近づいたときには体臭が気になります。

体臭の原因の一つは汗ですが、よく「アンモニア臭」と例えられたりします。でも、本物のアンモニアを嗅ぐいだことのない人も多いのではないでしょうか。

今回は、実際のアンモニア臭を他のものに例えるとどんなにおいがするのか、またどんな時に汗がアンモニア臭になるのかを調べてみました。

アンモニア臭を例えるとこんなにおい

アンモニア臭を他の何かに例えるなら、それはずばり

キンカン

です。

【第2類医薬品】キンカン 55mL

そう、キンカンといえば虫刺されや肩こりのお薬で、おじいちゃんおばあちゃんの代から日本で使われてきたアレです。

しかしキンカンはかなり薄いアンモニア水ですので、実際のアンモニア原液になると、このにおいが何倍にも強くなると思ってよいでしょう。

一番わかりやすい例えはキンカンですが、これ以外にもアンモニア臭をこんな風に例える人もいました。

  • 染毛剤のにおい
  • 汗をかいた下着を数日そのままにしたにおい
  • 酢のにおい
  • ブルーチーズみたいなにおい

人により感じ方はさまざまですね。

汗と体臭がアンモニア臭でくさい原因とは

では、汗や体臭からアンモニア臭を感じるのはなぜでしょうか?

じつは、汗自体ににおいはなく無臭なんです。それなのにアンモニア臭がするのは不思議ですよね。

人間がタンパク質を分解する過程でアンモニアが生じます。

アンモニアは有害物質なのですが、人間の肝臓にはオルニチン回路という働きがあります。これは体内のアンモニアと肝臓内のオルニチンが反応し、体に害のない尿素という物質に分解してくれるものです。

でもあまりにも過労が強すぎて肝機能が低下してしまうと、このオルニチン回路がうまく働かず、アンモニアを分解する力が弱ってしまうんです。

すると、肝臓で分解できなかったアンモニアが血液を通じて汗に入り、体外に排出されます。このため、汗や体臭がアンモニア臭になるんですね。

このにおいは「疲労臭」と呼ばれ、最近は30~40代以降の人に増えているんだとか。

汗と体臭のアンモニア臭を改善するには

疲労やストレスにより肝機能が低下すると体臭がアンモニア臭になることはわかりましたが、防ぐ方法はないのでしょうか?

アンモニア臭を発生させないために大切なのは、疲労をためないことです。ゆっくり入浴したり、しっかり睡眠をとるなど、疲れをためないよう心掛けましょう。

また、腸内環境の乱れもアンモニア臭を増やすことがわかっています。そのため、腸内環境を整えることもアンモニア臭対策に有効です。

大腸に生息する善玉菌であるビフィズス菌は酢酸を多く作りだし、腸内pH(ペーハー)を低下させ弱酸性に保ってくれます。すると、腸内がアンモニア産生菌が住みにくい環境になるため、結果的に体臭がアンモニア臭になるのを防いでくれます。

ビフィズス菌はオリゴ糖や水溶性食物繊維が大好物です。豆類・イモ類・海藻・果物など、水溶性食物繊維やオリゴ糖を含む食品を積極的に摂取するとよいでしょう。

また、コーヒーや紅茶などに入れる砂糖をオリゴ糖に変えてみるのも手軽でいいかもしれませんね。

まとめ

アンモニア臭を他の何か例えるとどんなにおいがするのか、またどんな時に汗や体臭がアンモニア臭になるのかをご紹介しました。

汗や体臭はだれもが気になるものです。適切なケアをして、汗ばむ季節も快適に過ごしたいですね。