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サマータイムの導入にメリット・デメリットはあるの?オリンピックとの関係は?

オリンピックで導入するサマータイムのメリットとデメリット

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策として、日本政府がサマータイム(夏時間)導入を本格的に検討しはじめたそうです。

サマータイムって、アメリカやヨーロッパで夏に実施してるアレですよね・・・。

 

日本ではあまりなじみのない制度ですが、オリンピックのためにわざわざ海外の制度であるサマータイムを導入することで、いったいどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

 

そもそもサマータイムとは何??

 

サマータイム(夏時間)をざっくり言うと、夏の間だけ、時計を標準時より1時間進めるという制度です。

 

夏は日の出時刻が早いので、そのぶん早く仕事を始めて早く終われば、消灯が早くなるから省エネでしょ?という理論です。

 

実はあまり知られていませんが、かつて日本でもサマータイムが導入されていた時期があるんです。

それは戦後すぐ、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指示で1948年から51年まで3年間にわたり実施されていました。

アメリカの命令だったわけですね(^^;)

 

ちなみに、サマータイムという名称は日本だけで、アメリカでは「デイライト・セービング・タイム(daylight saving time)」と呼ばれています。

 

 

サマータイムのメリット・デメリット

 

もしサマータイムが実施された場合、理論上は下記のようなメリットとデメリットがあると言われています。

 

サマータイムのメリット

 

省エネルギー

朝の涼しいうちから仕事を始めるので、エアコンなどの空調に必要な電気エネルギーが大幅に節約できるのではと言われています。

 

経済効果

終業後、いわゆるアフターファイブの時間帯になってもまだ明るいので、仕事帰りに外食やレジャーなどを楽しむ人が増えることが予想されます。

その結果、経済活動が活性化するのではといわれています。

 

 

サマータイムのデメリット

 

導入にかかるコスト

労働者が個人の時計を早めるだけならいいのですが、工場や会社などでは、サマータイムによりシステムの時刻設定を変更などに大きなコストが発生する可能性があります。

また、公共機関などの時刻設定を変更すれば印刷物などの変更が必要になる場合もあり、コストが大変かかります。

 

労働時間が増える

終業時間になってもまだ外が明るく暑いので、結果的に残業が増える可能性が指摘されています。

そうすると労働時間が増え、休息時間が減少することになり、結果的に国民の健康に影響する可能性があります。

 

 

オリンピックのためにサマータイムを導入するってどういうこと?

 

そもそものきっかけは、あのいろいろと問題発言の多い森喜朗さん。

オリンピック組織委員会の会長です。

森喜朗会長が、東京オリンピックが行われる時期は酷暑なので、暑さ対策としてサマータイムを導入しろ!と政府に要請したのが始まりです。

それに答えるように、政府はサマータイムを検討し始めました。

 

しかしそういういきさつなので、今回のサマータイム導入は2019年~2020年だけの期間限定ということが前提で考えられています。

 

具体的には、

  • 6~8月の期間限定で、時間の設定を2時間繰り上げたサマータイムとする
  • まず2019年に試験的に導入し、問題点を改善したうえで、東京オリンピックが行われる2020年に本格的に導入する

ということなんだとか。

 

期間限定って。。。

国家予算の無駄遣いと、国民への負担を強いるだけのようにしか思えない私です(;'∀')

 

 

まとめ

 

今回はオリンピックのためにサマータイムを導入する背景と、メリット・デメリットについてまとめました。

 

サマータイムにはたしかにメリットもあります。

しかし日本社会において、しかもオリンピックのためだけの期間限定ということになると、多くのムダやデメリットが伴います。

国民生活にも影響するサマータイム導入について、日本政府には慎重に考えてほしいものですね。