体温よりも暑い日が続く、今年の夏。
日本だけでなく、世界中で命がヤバいくらいの猛暑になっています。
ここまでくると、地球は大丈夫なの?!と温暖化が心配になりますね。
そんな心配に追い打ちをかけるかのように、先日、気になる論文が発表されました。
そのなかには、ホットハウスアースという、パニック映画を連想するなんとも不安な用語が。
いったいホットハウスアースとは何なのか、調べてみました。
ホットハウスアースとは?
ホットハウスアース(Hothouse Earth)をそのまま訳すと、
「温室と化した地球」
となります。
8/6に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文に書かれているもの。
この論文によると、地球全体の気温が2℃上昇すると、ホットハウスアース、地球が温室状態になってしまうんでそうです・・・( ゚Д゚)
ストックホルム大学ストックホルム・レジリエンス・センターという、国際研究チームによる研究結果ですので、かなり信頼性の高いものといえますね。
そもそも地球温暖化は、18世紀ごろから始まっているんだそうです。
その理由は、産業革命。
イギリスで蒸気機関車が発明されてから産業が著しく発達し、その結果二酸化炭素(CO2)を大量に発生させることになりました。
それからというもの、地球の気温は右肩上がりに上昇し、現在も10年ごとに0.17度上がっているんだそうです。
ホットハウスアースとなったら地球はどうなる?
ホットハウスアースになると、地球の気温は産業革命以前に比べて4~5度上昇します。
そうなると氷山・氷河が溶け、海面が10~60m上昇するんだそう。
つまり、水位の上昇により海の面積が広くなり、陸地面積が少なくなるため、人が住める環境が減ってしまうんです。
そうなると一番最初にダメージを受けるのは、周囲を海に囲まれている島国。
もちろん日本もその一つです・・・!
今年の暑さがすべて地球温暖化せいだとはいいきれず、さまざまな気象現象の影響もあります。
しかし、地球温暖化は進む一方で待ったなしの状況というのは間違いなさそうです。
地球をホットハウスアース化させないための対策は?
科学者たちの見解では、ホットハウスアースはこの先1~2世紀、つまり100~200年くらい先までは起きないであろうと予測しています。
しかしそれはあくまで予測であり、いったんホットハウスアースが始まってしまった場合、人類にそれを止めることはできません。
つまり、ホットハウスアースを食い止める対策は、二酸化炭素(CO2)の排出をできるだけ抑えるしかありません。
世界的に対策に取り組むことはもちろん大切ですが、個人レベルで意識を変えることもとても重要です。
私たちが個人でもできるホットハウスアース対策
個人でも実行できるホットハウスアース対策には以下のようなことがあげられます。
1.電力の消費
エアコンの設定温度を見直しましょう。冷房は28度、暖房は20度くらいにおさえるのが望ましいです。
またそれ以外の家電製品も電源をマメに切ったり、電力を太陽光発電に切り替えるのも効果的です。
2.排気ガス
車の排気ガスを抑えるのも大切です。アイドリングストップ、ハイブリッドカー、エコカーなどの環境に配慮した車種を選びましょう。また、カーシェアリングなどを利用したり、公共交通機関をできるだけ利用するのもよい方法です。
3.石油資源
石油資源の消費を抑えるもの対策として有効です。レジ袋を断ってエコバックにしたり、ペットボトルを控えてマイボトルを利用しましょう。
4.緑化
環境を緑化することも有効です。庭などで植物を育ててみましょう。地方によっては自治体が緑化への補助金制度を実施している場合があります。ぜひ利用してみましょう。
まとめ
今回はホットハウスアースについて調べてみました。
このニュースを読んでいる私たちが生きている間にはホットハウスアース化は起きない可能性が高いですが、子どもや孫たちの世代を考えると深刻な問題ですね。
個人でできることは小さいですが、みんなが心がければ大きなチカラになると思います。
微力であっても、地球と子孫のために少しずつ心がけていきたいですね。