食材の知識

かまぼこは体に悪いって本当?添加物や塩分の問題を調査!

かまぼこは、おせち料理にも登場する、紅白の縁起の良い食べ物ですよね。

また、「板わさ」として日本料理の一品にもなりますし、お酒のおつまみにも最適!お魚の栄養も取れるし、万能食材のように思えます。

しかし、「かまぼこは体に悪い!」という噂をがあるのも事実。

今回はかまぼこは体に悪いというのは本当なのか、添加物や塩分の問題からその理由を調査してみました!

かまぼこが体に悪いって本当?その理由

結論から言うと、かまぼこは「食べすぎた場合」は体に悪い、というのが正しいでしょう。
大量に食べなければ、体に悪いわけではありません。

かまぼこが体に悪いと言われてしまう理由は、主に塩分と添加物問題でした。

理由1.塩分が多い

かまぼこはとっても美味しいのですが、気になるのが塩分。

厚生労働省が掲げる1日に摂取する塩分目安量は、成人男性で7.5g、女性では6.5gと言われています。

それに対し、かまぼこ1本に含まれる塩分は約2.7g。ハンバーガー2つ分の塩分に相当する、なんて場合もあるようです。

そんなにかまぼこを大量に食べることはないと思いますが、くれぐれも板かまぼこ1本を一気に食べる、なんてことはないように気を付けたいですね。

理由2.添加物が多い

塩分に続いて気になるのが添加物が多く含まれていることです。

原材料表示を見てみると、何やらいろいろ書いてあります。食品添加物を見るときに、覚えておきたいのが、原材料表示の見方。

「/」や「空欄」以降に書いてあるものが、添加物になります。かまぼこの場合は、代表的なものに「加工でん粉」「植物油脂」「調味料(アミノ酸)」「保存料」などがあります。

「加工でん粉」とは、「でん粉」そのものはジャガイモやとうもろこしの粉などで作られたものですが、「加工」とつくと、科学的に作られたものになります。EUではその使用が制限されているのですが、日本では制限がないというのが気になるところ。

また、「植物油脂」というのは、オリーブオイルやサラダ油、ごま油、こめ油などを言いますが、心配なのは遺伝子組み換えの可能性です。表記義務がないので、消費者が知ることができないということ、また、トランス脂肪酸が懸念されるという点で心配ですよね。

「調味料(アミノ酸)」については、化学調味料の総称ですし、よく見る「保存料」というのも、亜硝酸ソーダと一緒に摂取することで、発がん性あるともいわれている「ソルビン酸」や、過剰摂取で腎機能の低下や骨粗しょう症を引き起こす危険性があるともいわれる「リン酸塩」が使われています。

消費者には、その量や種類がはっきりと明記されていない、という点で、少し怖い気がしますね・・・。

添加物が気になる場合は、昔ながらの方法で作られているかまぼこを選ぶといいかもしれません。スーパーで売られているかまぼこよりは少しお高いですが、安心して食べることができますね。


鈴廣 謹上蒲鉾

保存料・化学調味料・合成着色料・澱粉無添加のかまぼこ

かまぼこはメリットもたくさん!

ここまで、かまぼこが体に悪いと言われてしまう理由についてお伝えしてきましたが、メリットもたくさんあるんです!

実はかまぼこは、近年のダイエットブームでよく耳にする「ヘルシー食材」として人気があるんですよ!

メリット1.高たんぱく

かまぼこがヘルシー食材と言われる理由の1つ目は、「高たんぱく」というところ!

筋肉のもととなるたんぱく質は、特にダイエットをしていない人にとっても必要不可欠な栄養素。かまぼこには、このたんぱく質が100gあたり12gも含まれており、女性にうれしい美肌効果や免疫機能の向上にも一役買ってくれるんです。

メリット2.低カロリー

かまぼこがヘルシー食材と言われる理由の2つ目は、「低カロリー」というところ。

同じ量のたんぱく質をお肉で摂取しようと思うと、カロリーまで上がってしまいがちですが、かまぼこなら大丈夫。今や、コンビニでも様々な味のかまぼこが並び、筋トレをしている方や健康志向の方の「ちょい足し食材」として人気になっています。

かまぼこは適量摂取で、健康に!

「かまぼこが体に悪い」とされる理由には、「塩分」や「食品添加物」が入っているということが原因だとわかりました。しかし、同時に、体に必要な栄養素もしっかりとれる、優れもののヘルシー食材でもあります。

ですから、食べるときは決して過剰摂取をしない、ということさえ守れば、おいしく健康づくりにも利用できる食材です。また、最近では、塩分や添加物を抑えた商品も販売しています。ぜひ、工夫して、かまぼこも食卓のメニューに加えてみてくださいね。