冬の野菜といえば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
かぶ、春菊、長ねぎ、白菜…などいろいろありますが、私が思う冬の野菜といえばなんといっても大根!
おでんや豚汁、煮物など、あったかーい料理に大活躍の大根ですが、ちょっと待ってください!今日の料理に使おうとしているその大根、なんだか断面が白いし、変な色・・・。これって食べられるの?
今回は、大根の断面が白くなってしまう原因や、美味しく食べられるのかをご紹介しますね。
大根の断面が白くなってしまう原因は?
一言で言ってしまうと、この白く見えるところの正体、「す」といわれるものなんです。
「す」とは、大根の細胞の間に何らかの原因で空気が入ってしまうことにより、中がスカスカになってしまうことです。この大根に「す」が入ってしまう原因はいくつかあります。
収穫が遅くなってしまった
大根はほとんどが水分でできています。
収穫が遅れると、大根の葉の方から水分がどんどん失われてしまいます。結果、スカスカの大根になってしまいます。
大根が急に大きくなってしまった
栽培の段階で大根が急に成長することにより、根(実)からの栄養分の供給が追いつかなくなり、「す」が入ってしまいます。
間違った保存方法
大根を葉っぱがついたまま冷蔵庫に保存するのはNG。葉っぱから水分がどんどん失われてしまいます。
水分が失われるということは…もうお分かりですね?保存するときは、最初に葉っぱを切り落としておきましょう。切り落とした葉っぱは、刻んで料理に使えますよ。
しかし葉っぱを取ったとしても、長期間保存はオススメしません。
「す」が入ってしまった大根の見分け方は?
では、「す」が入ってしまった大根をあらかじめ見分ける方法はあるのでしょうか。
茎で確認
根元から3cmほどの茎を切ってみて断面がスカスカだったなら、「す」が入っている可能性大。
ですが、お店で葉付きで売られている大根の茎をその場で切って確認するわけにはいきませんよね。そんな時は次に紹介する根(実)の方を見てみましょう。
もともと葉が取って売られている大根では、その取ってある所の茎の断面を見れば大丈夫です。
根(実)で確認
触った感じがなんだか柔らかかったり、黄色っぽく変色しているのはNG。柔らかいということは、中の水分が蒸発してしまっている証拠です。
しかしお店で売られている大根を触る時は、傷む原因になるのであまり必要以上に触りすぎないようにしましょう。
断面が白くてもOK!すが入った大根の美味しい食べ方
断面が白くなって「す」が入ってしまった大根。見た目は悪いですが、体に害があるわけではないので食べられます。
しかし、水分が失われて食感が悪くなっているので、サラダなどの生食には向きません。
みそ汁や煮物など、水分が多い料理なら大根のスカスカ感が多少カバーされるので、美味しく食べられると思いますよ!
または、水分が失われているので、いっその事そのまま切り干し大根にするのもおすすめです。
白っぽい以外の断面の変色!こんな大根は食べられる?
断面が白っぽくなるという以外にも、大根が変色してしまうことがあります。
ここでは、大根のさまざまな変色の原因についてご紹介します。
断面が透明や紫っぽい
これは大根の水晶現象とよばれるもの。
大根は冬野菜なので、暑いところが苦手です。高い温度で保存すると、このようになってしまいます。
多少味が落ちてしまっているだけで気にしなければ食べられますよ!
断面が青い
これは大根の青あざ症とよばれているもので、栽培中のさまざまな要因によって起こる生理現象のひとつです。
こちらも多少味が落ちてしまいますが食べられます。
断面が黒い
こちらも黒芯症やダイコンバーティシリウム黒点病といって、栽培中にかかってしまう病気です。こちらも味は落ちますが食べられます。
しかし、黒いのはカビや腐敗が原因かもしれないので、確実に見分けられないのなら食べない方がいいのかもしれません。
大根の正しい保存方法は?
大根は、葉の方から水分が失われていってしまいます。保存の時はまず大根の葉を葉元から切り落としましょう。
そして根(実)の部分を何等分かに切り分け、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取ります。そしてひとつひとつをラップで包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
こうすることで1週間~10日程度は美味しい大根が味わえます!
さいごに
いかがでしたか?
大根の断面が白くなってしまう、いわゆる「す」が入ってしまっても、調理方法を工夫すれば問題なく食べられるということが分かりました。
他にもさまざまな食べられるか悩んでしまう大根の状態がありましたね。基本的には味が落ちているだけで食べられることが多いですが、「どうなんだろう…」と悩んでしまったら食べないことをオススメします。
私も大根の状態を見極めながら、大根料理を楽しもうと思います。