家庭菜園やベランダ菜園でトマトを育てている人、多いですよね。私もその一人で、ベランダ菜園でプチトマトをプランター栽培しています。
そんなベランダ菜園で一番のお悩みは、野菜の虫除け問題!
私の部屋はマンションの5階なのに、いったいどこからやってきたの?と思うほど害虫が付いていたんです。
でもせっかく自分で野菜を育てるなら無農薬栽培にこだわりたいし、農薬は使いたくない!
そこで、虫除けに効果がある「酢」と「ハーブ」を試してみたところ、最終的にはかなり害虫を減らすことに成功♪
今回は、農薬を使わずにトマトの虫除けに効果があるとされる「酢」と「ハーブ」についてご紹介します。
トマトの虫除けに酢は効果ある?
まず私がトマトの虫除けとして最初に試したのは「酢」です。
酢を水で希釈した「酢水」を、野菜にスプレーすることで病害虫を防ぐことができるという情報があったので、試してみました。
酢の虫除け効果の理由
酸っぱい臭いを害虫や菌が嫌うのかな?と思っていたんですが違いました。
酢が虫除けに効果があるとされる理由は、
- お酢が野菜の新陳代謝を上げる
- 野菜の窒素分が減少し、害虫が栄養を摂取しにくくなる
この2つ。
酢に含まれるクエン酸は野菜の代謝を上げ、野菜を元気にしてくれんだそう。その結果、病害虫が付きにくくなるというわけ。
また肥料過多になっている野菜には害虫が付きやすいのですが、酢水をスプレーすることで野菜の窒素分が減り、害虫が野菜から栄養を摂取しにくくなるんです。
結果、害虫退治は難しい。予防効果は期待できそう
では実際に私が酢水スプレーをプチトマトに使った結果はというと・・・、
すでに害虫がついてしまっている状態ではあまり効果を感じられませんでした( ;∀;)
ただ、酢水スプレーは野菜そのものを害虫が付きにくい健康な状態にしてくれる効果があるので、害虫が付く前の予防策として使えば効果があると思われます。
酢水スプレーの作り方と使い方
害虫予防としての酢水スプレーの作り方をご紹介します。
・・・といっても超簡単。
水500mlに対し、酢(純米酢がベスト)25~50ml程度を入れてよく混ぜれば出来上がりですw
この酢水を、100均などで売っているスプレーボトルに入れて、トマトなど野菜の葉に散布します。
最適な頻度は週に1,2回程度です。3~4日おきにスプレーするようにするといいでしょう。雨に当たると、葉についた酢の成分が流れてしまうので効果が薄れます。
酢と水だけだとスプレーした液が流れやすいですが、粘度をもたせて葉につきやすくした植物専用の酢も市販されていますので、ご参考までに^^
トマトの虫除けに効果があったハーブは「ニーム」
酢水スプレーで害虫を退治することはできなかったので、他に無農薬で虫除けできるものはないかと探したところ発見したハーブが「ニーム」です。
人の体には良いのに害虫は嫌うニーム
ニームはインドで「奇跡の木」と言われている植物で、昔からアーユルベーダ(インド医学)で使われてきた薬用ハーブ。
虫下しや胃薬、歯磨き、虫除けなどの治療薬として使われてきました。
飲用だけでなく美容にも良いそうで、インドでは化粧水やクリーム、シャンプーなどにも使われているんだとか。
そしてなんといってもこのニーム、人体には良い効果があるにもかかわらず、害虫忌避効果がめちゃくちゃ高いんです!
サトウキビ畑ではシロアリ対策に使われていたそうで、虫さんたちはよほどニームが嫌いみたいですね。
ニームが虫除けに効果がある理由
ニームには殺虫成分は含まれていません。
ニームに含まれる「アザディラクチン」という成分が、害虫の卵の孵化を妨げ、さらに害虫の成虫の食欲を減退させる効果があるのです。
その結果、害虫どもは徐々に弱っていき、結果的に駆除できるというわけです。
こんなにも虫除け効果が高いにも関わらず、アザディラクチンは厚生労働省が食品添加物として認めた安全な成分なのです。すばらしい・・・。
薬用ハーブ「ニーム」をトマトの葉に使った結果
我が家のミニトマトの葉に付いていたアブラムシやハダニに、ニームを使ったスプレーを散布した結果・・・
見事、害虫どもはほとんど退治できました!!!パチパチパチ!!
ちなみに別プランターで育てていたラディッシュの葉にびっしりついていたアブラムシも、ニームのスプレーでほとんどいなくなりましたよ。
トマトを始め、家庭菜園での虫除けを無農薬でしたいと思っている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
家庭菜園用のニームが販売されているので、それを使えば簡単です。私は自分で希釈するタイプのこちら↓を使いました。
酢・ハーブ以外の虫除け対策
お酢やハーブ以外で無農薬栽培の虫除け対策をする方法をご紹介します。
無農薬栽培での虫除けは、農薬のように強い効果は期待できないので、お酢やハーブでの対策と合わせて行うといいかもしれませんね。
アブラムシは光が嫌い
あの、葉っぱにびっしりついて気持ち悪いアブラムシ・・・。大発生しているのを見るとゲンナリしますよね。
アブラムシは光が嫌いです。だから葉っぱの表ではなく裏側にくっつきます。
そのため、アブラムシが活動し始めたら、トマトなどの野菜の光るものを置くと、アブラムシが嫌がって寄り付きにくくなります。
虫除け専用の銀色テープもありますし、不要になったCDを野菜の根元に置いておくのも効果ありますよ。
ナメクジはビールが好きで銅が嫌い
雨の多い時期にはナメクジも多いですよね。
ナメクジはビールが好きで銅を嫌います。
ビールでおびき寄せて一気に退治する方法や、嫌いな銅を置いて寄せ付けなくする方法がありますよ。
ナメクジ対策の詳しい方法はこちらの記事で解説していますので、よろしければご覧ください。
まとめ
農薬を使わずにトマトの虫除けをする方法として、酢と、インドで古くから使われるハーブ「ニーム」についてご紹介しました。
私が実際に使用してみた感想としては、酢は予防策として、インドのハーブ「ニーム」は害虫が付いてしまった後でも効果を感じました。
我が家のミニトマトやラディッシュたちには、これからニームが欠かせない存在となりそうです。
無農薬栽培では害虫との戦いは避けられませんが、上手に虫除けして美味しいトマトを収穫したいですね!