夏の甲子園も2回戦に突入し、いよいよ盛り上がりを見せていますね。
近年、高校野球で話題になっているのが、「投球数制限」についてです。
真夏の炎天下のもと、ほぼ一人でマウンドに立ち続けるピッチャーには、予想をはるかに超える負担がかかります。
試合に勝ち続ければなおさらのこと。
そんな投手の将来を考えると、「投球数制限」が必要なのではないかという声があがっているのです。
しかし、高校野球において、投球数が表示されるようになったのはまだ最近のこと。
そうなると気になるのが、これまでの歴代投手たちはいったいどのくらいの投球数を投げていたのか?という疑問です。
今回は、1990年以降、夏の甲子園に出場した投手たちの投球数を調べてランキングにまとめてみました。
夏の甲子園・近年の投球数ランキング
順位 | 投手名 | 投球数 |
---|---|---|
1位 | 斎藤佑樹('06年・早実) | 948球 |
2位 | 川口知哉('97年・平安) | 820球 |
3位 | 今井重太朗('14年・三重) | 814球 |
4位 | 島袋洋奨('10年・興南) | 783球 |
5位 | 大野倫('90年・沖水) | 773球 |
6位 | 松坂大助('98年・横浜) | 767球 |
7位 | 吉永健太朗('11年・日大三) | 766球 |
8位 | 福岡真一郎('94年・樟南) | 742球 |
9位 | 古岡基紀('98年・京都成章) | 713球 |
10位 | 正田樹('99年・桐生第一) | 708球 |
やはり斎藤佑樹さんは記憶に新しいですね。
一大会あたりで948球という投球数は、いまだやぶられていない最多記録のようです。
斎藤佑樹さんは現在は北海道日本ハムファイターズに所属しており、いまだ現役野球選手としてご活躍中です。
高校野球での投球数があまりにも多いと、その後の選手生命が心配されるところですが、斉藤さんは甲子園のあと大学野球でプレイし、その後プロ野球に入っていらっしゃいます。
それにしても、一大会というほんの数日間で投球数が700球を超えている選手がこれほど多いとは本当におどろきです・・・!
まとめ
野球部生徒の憧れの甲子園。
高校生活を野球にささげる高校球児のなかでも、ほんの一握りしかいけない狭き門です。
「体をこわしてでもいいから投げ抜きたい」という投手の気持もよくわかります。
しかしその後の野球人生を考えると、大人がある程度の制限を作るべきではないかという気もしますね。
甲子園での「投球数制限」をめぐるさまざまな議論は、まだまだ続きそうです。