何年も前に漬けた梅干しや、頂きものでずっと眠っていた梅干し。
気付いたら、カラカラに干からびて固くなっていた・・・なんてことありますよね。
今回は、そんな固くなった梅干しを柔らかくする方法と、料理に使うアレンジ方法をご紹介します。
固くなった梅干しを柔らかくする方法
まずは、固くなった梅干しを柔らかい梅干しに戻す方法です。
梅酢に漬ける
固くなった梅干しを柔らかくする、いちばん手っ取り早くて簡単な方法は「梅酢に漬ける」という方法です。
梅酢とは、梅干しを作るときに塩漬けにした梅から出るエキスのこと。
梅干し作りの副産物ですが、調味料としても広く使われているため、スーパーの食品売り場に「赤梅酢」などの商品名で売られています。
この梅酢を購入してきて、梅干しが入っている容器に注ぎ、しばらく漬けて置けばOKです♪
もし梅酢が余ったら、紅ショウガを作ったり、酢の物に使ったりと、料理に活用できますよ!
二度漬け梅干しにする
固くなった梅干しを漬け直して、二度漬け梅干しにするというのもひとつの方法です。
梅酢に漬けるだけの方法に比べるとかなり手間がかかりますが、減塩ができ、味わいが深くなるというメリットもありますよ。
二度漬け梅干しの作り方
- 梅酢・湯ざましの水・焼酎(35度以上のもの、ホワイトリカーなど)を5:4:1の割合で合わせて、砂糖(100g程度)をよく溶かして漬け液を作る。
- ジップロックなどの密閉できる保存袋に、固くなった梅干しと1の漬け液を入れ、空気を抜いて封をします。
- 1ヶ月ほど寝かせたら取り出して、ザルに並べて10時~14時まで干して取り込むという作業を2日間繰り返します。
- 保存瓶などに入れて、冷暗所に保存する。
調味漬けにする
固くなった梅干しを調味液に漬けて、調味漬けにするのもおすすめです。
はちみつ梅の作り方
- 湯冷ましの水とハチミツを1:2の割合で溶かして調味液を作る。
- 1の調味液に固くなった梅干しを入れて、柔らかくなるまで漬ける。
ワイン漬けの作り方
- 固くなった梅干しをビンに入れ、梅干しがかぶる程度の赤ワインを注ぐ。(ワインは何でもよく、安価なもので充分です。)
- 柔らかくなるまで漬ける。
※梅干しを取り出した後に残ったワインはワインビネガーとして使えます。
だし漬けの作り方
- 固くなった梅干しを容器に入れ、かつおだしや昆布だしを注ぐ。
- 柔らかくなるまで漬ける。
※日持ちしないので、数日で食べる分だけ漬けることをおすすめします。旨味やミネラルも加わるというメリットがあります。
固くなった梅干しを料理に使うアレンジ
固くなった梅干しをそのまま食べるのではなく、料理に使うのもおすすめです。
煎り酒にする
日本に古くからある「煎り酒」という調味料を作るのもおすすめです。
煎り酒の作り方
- 小鍋に日本酒200ccと梅干し1~2個を入れて、日本酒の量が半分程度になるまで弱火で煮詰める。
- かつお節1グラム程度(小さいかつお節のパック1/2程度)を入れてさらに5分ほど弱火で煮詰める。
- 火からおろして冷まし、ザルやキッチンペーパーなどで濾して出来上がり。
白身魚や貝の刺身に、しょう油の代わりに使うと美味しい。また、あえものや煮びたしにもぴったりです。
魚の煮つけに使う
鰯や鯖など、そのままだと臭みが気になる青魚の煮付けを作るときに、固くなった梅干しを入れて煮ると気になる臭みが取れ、さらに味もまろやかになります。
浅漬けの味付けに
固くなった梅干しの実を荒く刻み、かぶ・大根・キュウリなどと和えて、浅漬け風に。
夏の食欲のないときにピッタリです。
ご飯やパスタに
梅干しの実を細かく刻んでご飯に混ぜると、水分を吸って多少柔らかくなります。そのままおにぎりにするのもいいですね。
また、バターやオリーブオイルと共にパスタに絡めて、和風パスタにしても。
簡単お吸い物に
固くなった梅干しの実を刻み、とろろ昆布としょうゆ少々と一緒にお椀に入れます。
熱湯を注げば、超簡単なお吸い物になります。
まとめ
固くなった梅干しを柔らかくする方法と、料理に使うアレンジ方法をご紹介しました。
- 梅酢に漬ける
- 二度漬け梅干しにする
- 調味漬けにする
- 煎り酒にする
- 魚の煮付け・浅漬け・ご飯やパスタ・お吸い物に使う
などの方法がありましたね。
梅干しは古い方が価値があるなんていう話もあります。
固くなった梅干しを無駄にしないよう、美味しくいただきましょう♪