世の中には、モノは同一であるのに、呼び名が複数あるものが多く存在します。
また、中には利用シーンなどある条件下によって呼び名が変わるものも。
「ぶどう」と「グレープ」もその一例といえるでしょう。
今回は、そんな「ぶどう」と「グレープ」、それぞれの特徴と違いを説明していきます。
「ぶどう」が指すものとは
「ぶどう」とは、ブドウ科のつる性落葉低木または、その果実のことを指します。
現在、生食用と酒造用が栽培されており、古くはワインを作るために多く栽培されていたそうです。
日本だと山梨県、次いで長野県が生産量の大部分を占めています。
また、ぶどうの中でも皮の色で「3種類(品種)」に分けられるそう。
それぞれ有名どころを少しご紹介すると…
黒色…巨峰、ヤマブドウ(山ぶどう)
赤色…デラウェア、クイーンルージュ
緑色…シャインマスカット、マスカットアレキサンドリア
と、いったものが挙げられます。
ピンとくる名前もいくつかありますよね!
上記で紹介したほか、ぶどうの品種は全部でなんと「90品種」もあるのだとか。
なかなかユニークな名前のものもあるので、ぜひ一度調べてみてください。
「グレープ」が指すものとは
「グレープ」もまた、同じように「ぶどう」のことを指します。
というのも “グレープ” という言葉は、”ぶどう” の英語(grape)にあたるもので、
カタカナ表記したものになります。
また、上記のように名詞として利用されることが多いですが、
「ぶどう色の」「深紫色の」というように、「形容詞」として利用されることもあります。
余談ですが、「グレープフルーツ」にも “グレープ” が入っていますよね。
気になって名前の由来を調べてみたところ、これが面白くて、
グレープフルーツが1本の枝に対して実をつける様子が「ぶどうの房」に似ているからなんだそう。
少し話は逸れましたが、最近は「グレープ○○(ジュース、ゼリーなど)」といったように
カタカナの「グレープ」を利用するケースが多いため、
会話の時などには「ぶどう」と「グレープフルーツ」で認識齟齬が起きないように要注意です。
「ぶどう」と「グレープ」は同じもの!
結論、「ぶどう」と「グレープ」は同じものです。
知らずのうちにカタカナの「グレープ」が浸透したことで、
勘違いされる方も多いかもしれません。
ただし、本記事内で少し紹介したように、「巨峰」や「シャインマスカット」については、
ぶどうの「品種名」を指すため、混乱しないよう注意が必要です。
最後まで本記事をお読みいただき、ありがとうございました!